SOAP形式の看護記録で間違いやすいこと

SOAP形式で看護記録を作成する場合によくある間違いとして挙げられるのは、主観的データであるSの項目に、いくつもの問題点を記載してしまうことです。
基本的にSOAP形式では、一つの問題に対してそれぞれの項目を記載していきます。つまり、二つ以上の問題を抱えている場合、それぞれ別の看護記録を作成していく必要があります。そうすることで、スムーズに看護記録が作成できるようになるだけでなく、患者が抱えている問題をきちんとカバーできるようになります。

また、SからPにかけて、一連の流れとして内容がまとまっていないことも、起こりやすい間違いとして挙げられます。
関係ない情報が入っていたり、SやOに記載している内容と、Aに記載している内容とがリンクしていないようなものは、適切な看護記録とは言えません。SOAP形式で看護記録を作成する際には、情報をしっかりと整理して、必要なものだけ抽出することが大切です。

そして、一番最後のPの項目に書く内容が分かりにくいと、人に伝わりにくく、自分でも後から見返した時に分かりにくい看護記録になってしまいます。
SOAP形式において、Pは看護計画を記載する項目です。単に続行や中止などのような単語だけ記載しているような場合、他の人が読んだ時に、何を続行するのか中止するのかが分からなくなってしまいます。二時間ごとにバイタルサインのチェック、などのように、できるだけ具体的に記載することが大事です。